1983年頃、ABBAファンの友人から楽器を借りたお礼に、ABBAのカラオケを3曲ほど作って渡しました。まだカラオケという文化はスナックで演歌を歌う人のためだけに存在していて、洋楽のカラオケなんて想像も出来なかった頃です。録音自体はカセット4トラックMTRを使って1日で仕上げたたとてもお手軽なものでした。
せっかくカラオケを作ったのでいつかボーカル録りをやってみたいと思ってはいたのですが、Babaouoの普段のレパートリーにABBAはならなかったこともあって、そのままずっと放置してありました。しかし、今回まったく人に迷惑のかからないボーカリストを得て、26年ぶりに歌が入りました。
個人的には初Vocaloidです。まだ技術不足でしかもカラオケもかなりアバウトなので、私的な実験に留めて非公開のつもりでしたが、巡音ルカさんが意外にエモーショナルに歌ってくれたのがちょっと面白くて、こちらでご紹介させていただくことにしました。26年前には想像することもできなかった時空を超えたアナログとデジタルのセッション。カセットテープのヒスノイズにまみれながらソフトに歌いあげるデジタル歌姫というのもちょっとファンタジックな香りがするような……。
※サイトのリンクが切れていましたが、復旧いたしました。