Babauoù in Private Notes

アマチュア音楽ユニット、Babauoùに所属するKunio (Josh) Yoshikawaの雑記帳です。 我々のFacebook "Babauoù Book”にもどうぞお越しください。

Un-Beatles 1 "Please Please Me"


ふと興味を持って、身の回りの音源でビートルズのカバーをかき集めてみました。
もともと持っているものと、すぐにチェックできる音楽ショップで。
そうしたら、ビートルズ213曲中、見つからなかったのはなんと1曲だけ。
あらためて彼らの楽曲のクオリティの高さを思い知らされました。
「他人がやってみたいと思う曲」がそれだけたくさんあるということですから。


解散後のビートルズ特集と並行して、これも合間をみながらやってみたいと思います。
ビートルズ以外のアーティストで聴く、ビートルズアルバム特集。
第一弾はもちろん"Please Please Me"です。


プリーズ・プリーズ・ミー

プリーズ・プリーズ・ミー


1. I Saw Her Standing There / Little Richard
2. Misery / The Flamin' Groovies
3. Anna / Arthur Alexander
4. Chains / The Cookies
5. Boys / The Shirelles
6. Ask Me Why / 竹内まりや
7. Please Please Me / クール・キャッツ


8. Love Me Do / Sandie Shaw
9. P.S. I Love You / Peter Lipa
10. Baby It's You / The Shirelles
11. Do You Want to Know a Secret / Fairground Attraction
12. A Taste of Honey / The World of Tijuana the Mexicans (Herb Alpert)
13. There's A Place / Les Surfs
14. Twist and Shout / Chaka Demus & Pliers


ビートルズがカバーした曲は、基本はオリジナルアーティストの音源をチョイスしました。
それから「まんまコピー」系の音源はなるべく避けています。Bad Boysとか。


耳に馴染んだ曲順で次々に違う演奏が聞こえてくるのは想像以上に楽しめました。
年代もテイストもバラバラで、忠実なカバーもあれば、その曲の意外な一面を引き出してくれているカバーも。
そもそもビートルズ自身が原曲の意外な魅力を引き出すカバーの名人でしたね。


今回の注目曲は意趣返し(?)というのか、リトル・リチャードの"I Saw Her..."。
「フー」のファルセットはさすが本家という感じです。
カッコイイんですが、彼らしい脂ぎったノリが全開で、ちっともさわやかではありません(笑)。
17歳の女の子に危険が迫ってる感じ……。


ハーブ・アルパートの"Taste of Honey"はたぶん今回のセレクションで唯一、ビートルズのバージョンよりも有名なバージョンだと思います。私は子供の頃こちらを先に知ったので、ビートルズのバージョンが3拍子であることに最初すごく違和感がありました。ビートルズが元ネタにしたレニー・ウェルチのバージョン(これがボーカル入りの最初のバージョンらしいです)のリリースはなんと1962年9月。デビュー直前です。彼らの反応の早さにも感心します。


個人的に面白かったのはサンディ・ショーの"Love Me Do"。
これは意外系のカバーです。オルガンのサウンドを芯においたクールな演奏。ちょっとボサノバのテイストも入ってる。
フェアグラウンド・アトラクションの"Do You Want to Know a Secret"も大好きです。
"There's a Place"はフランス語バージョン。クール・キャッツの"Please Please Me"はご存知漣健児さんの日本語訳版です。意外に忠実な訳でした。


有名どころで落としたのは、ティファニーの"I Saw Her.."、ビリー・J・クレイマー&ダコタスの"Do You Want to Know a Secret"あたり。
意外なカバーでは、ウイングス解散時のリード・ギタリスト、ローレンス・ジューバーがアコースティックギター1本のインストでカバーしている"I Saw Her..."があって、これはなかなかカッコイイです。


動画がないかな、と思ったらジェリー・リー・ルイスとリトル・リチャードの共演盤が出てきました。
メイン・ボーカルはジェリーですが、「フー」はリトル・リチャード(笑)。


ハーブ・アルパートの「密の味」です。聴けば、ああこれか、と思う方も多いような。
しかし、いろんな意味でインパクトのあるPVです(^^;。初めて見ました。


これは1994年の全英ナンバー1ヒットです。