Babauoù in Private Notes

アマチュア音楽ユニット、Babauoùに所属するKunio (Josh) Yoshikawaの雑記帳です。 我々のFacebook "Babauoù Book”にもどうぞお越しください。

Un-Beatles 5 "Beatles for Sale"


ビートルズ以外のアーティストで聴く、ビートルズアルバム特集。
第五弾"Beatles for Sale"です。


ビートルズ・フォー・セール

ビートルズ・フォー・セール


1. No Reply / Larry Hoppen & The Unherd
2. I'm a Loser / Marianne Faithfull
3. Baby's in Black / John Doe & Virgil Shaw
4. Rock and Roll Music / Manic Street Preachers
5. I'll Follow the Sun / The King's Singers
6. Mr. Moonlight / ザ・キューピッツ
7. Kansas City〜Hey-Hey-Hey-Hey! / Little Richard


8. Eight Days a Week / M-Pact
9. Words of Love / Buddy Holly
10. Honey Don't / Carl Perkins
11. Every Little Thing / Yes
12. I Don't Want to Spoil the Party / Dash Rip Rock
13. What You're Doing / Lisa Lauren
14. Everybody's Trying to be My Baby / Carl Perkins


ビートルズ自身のアルバムの印象に違わぬ渋いコンピレーションになったような気がします。オリジナルアーティストものが多いのも特徴です。


そんな中で個性を主張しているのは、「ミスター・ムーンライト」日本語カバーのザ・キューピッツでしょうか。イントロのジョンのシャウトから切々と歌いあげるピーナッツ似の声の姉妹デュオ。もちろん日本語詞です。一部ある英語詞部分は完全なカタカナ英語ですがそれがかえって潔い感じ。
「エイト・デイズ・ア・ウィーク」はソウル系のアカペラコーラス。渋いカバーです。マニック・ストリート・プリーチャーズの「ロックン・ロール・ミュージック」にはジョンが原曲に施したポップ解釈の90年代版の香りが漂っています。ご存知の方も多いと思いますが、ビートルズの「カンサス・シティ」は、このリトル・リチャード版の構成を使っています。
「ベイビーズ・イン・ブラック」のカントリー・ワルツ・カバーと、「パーティはそのままに」のカントリー・ロック・カバーはきっとあると思っていたようなアレンジです。意趣返しみたいなカバーですね。「パーティはそのままに」は強烈なスピード感でなかなかの出来。


今回の異色カバーは「ホワット・ユーアー・ドゥーイング」と「エヴリー・リトル・シング」です。「ホワット・ユーアー・ドゥーイング」はなんとバラード・バージョンです。オリジナルの垢抜けない感じは払拭できているかもしれません。「エヴリー・リトル・シング」のイエスは「あの」イエスです。知る人ぞ知る初期のイエスによるカバーです。ちゃんとプログレしています。