Babauoù in Private Notes

アマチュア音楽ユニット、Babauoùに所属するKunio (Josh) Yoshikawaの雑記帳です。 我々のFacebook "Babauoù Book”にもどうぞお越しください。

やまのさん初オリジナル曲ライブ


 音楽仲間のやまのさんのソロライブに行って来ました。彼はアマチュアミュージシャンとしては、これまで出会った中でも最高レベルの技術をもっている人ですが、ずっと以前からオリジナルをやりたいけど書けない、と悩んでいました。その彼が遂に自作曲を披露するライブということで、その瞬間を目撃したくて出かけてきました。


 演奏は、ギターorピアノの弾き語り。2曲でKFAのリード・ボーカル、まきちゃんがボーカルとパーカッションで参加しました。


 3曲のオリジナルは、曲も詞もとても印象に残る素敵な作品でした。やまのさんがこれまで吸収してきた音楽や文学のエッセンスがどの曲にも贅沢に満ちていて、積年の思いもたっぷりこもっていて、惹きつけられました。Nothern SongとSame Eyes Same Handsでのギターアレンジは、音数の少ない中に様々なフックがちりばめられていてさすがでした。また、久しぶりにステージに立ったまきちゃんとのデュオで演奏したDriving Rainは、一筋縄ではいかない2声のコーラスワークにS&Gのような「ハーモニー・ゲーム」が感じられてとてもよかったです。まきちゃんが振るミニ・シェーカーが実に効いていて、独特のグルーヴが醸し出されていました。


 カバー曲もマニアックにポップで、やまのさんの音楽世界の幅の広さ、懐の深さを感じさせるものでした。個人的には「The Drifter」が素晴らしかった。ロジャー・ニコルズのカバーやオリジナルのセンスはやまのさんに通じるところがありそうです。あまりビーチ・ボーイズを聞かないAyaが「Caroline, No」を知っていて驚いたのですが、そういえば実はエリック・カルメンがカバーしてました(エリック・カルメンは、クリフ、ビリーと並ぶAyaのフェイバリット・シンガーです)。ソロ・ボーカル・メインの今日の演奏は、むしろエリック・カルメンバージョンを彷彿とさせていたようです。


やまのさんには是非これを機会にオリジナルを含めたソロ活動も続けて欲しいと思います。オリジナルのスタジオ版も聴いてみたいなあ。
セットリストは以下の通りです。


1. Northern song(やまのしげき)
2. The drifter(Roger Nichols
3. I need you(The Beatles)with まきちやん
4. Driving rain(やまのしげき)with まきちやん
5. Caroline, no〜Surf's up(The Beach Boys
6. Drifter(キリンジ
7. Same eyes same hands(やまのしげき)
8. 終わりの季節細野晴臣