Babauoù in Private Notes

アマチュア音楽ユニット、Babauoùに所属するKunio (Josh) Yoshikawaの雑記帳です。 我々のFacebook "Babauoù Book”にもどうぞお越しください。

御来場ありがとうございました!

昨日、5月4日(金・祝)に、およそ一年ぶりのライブ出演をしました。
御来場下さった皆様、本当にありがとうございました。

今回はコピーバンド専門のイベントということで、Satoruと私が40年前の1978年、高校一年生の時にバンドを結成した頃に影響を受けていた70年代中盤の洋楽を中心にバック・トゥ・ルーツ的な選曲でカバーしました。
 次回のライブからは、もう少し年代の幅を広げ、オリジナル曲も演奏していこうと考えています。

今回のセットリストです。
1. No Words (Paul McCartney & Wings)
2. The Things We Do for Love (10cc)
3. Tower of Babel (Elton John)
4. When a Man Loves a Woman (Percy Sledge)
5. She’s Always a Woman (Billy Joel)
6. She’s a Woman (The Beatles)
7. Only the Good Die Young (Billy Joel)

Babaouo:
Satoru Horiuchi:vocal,piano, acoustic guitar
Hirohisa Yonehara:vocal, bass
Shigeki Yamano: electric guitar, vocal
Aya Yoshikawa: keyboard
Kunio Yoshikawa: drums, vocal

今回の趣旨にそって、興味のある方向けに少々曲目解説を。

1.No Words
ポール・マッカートニー&ウイングスの1973年の名盤「バンド・オン・ザ・ラン」から、当時の相棒デニー・レインとの共作曲。今回Babaouoを再開するにあたって、いくつかテーマを設定しました。ひとつは「コーラス」。この曲も全体がハーモニーで構成されているちょっと変わった魅力のある美しい曲です。

2.The Things We Do for Love(邦題:愛ゆえに)
“I’m not in Love” で有名な10ccの1976年のシングル曲。これもコーラスに特徴がある名曲です。10ccに取り組んだのは初めてでしたが、当時から気に入ってよく聴いていた曲でした。

3.Tower of Babel
エルトン・ジョンの1975年の名盤「キャプテン・ファンタスティック」より。ビルボードアルバムチャート史上初めて、初登場でナンバー1になったアルバムとして有名です。完成度も非常に高く、捨て曲のないアルバムで、私もSatoruも大好きな作品ですが、この頃の他のアルバムと比べて、単独で圧倒的に有名なヒット曲がありません。ビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」と、そういう点で似た位置づけと言えるかもしれません。この曲も隠れた名曲のひとつ。イギリス人によるブルースの解釈の面白さを感じる曲です。ビートルズのブルース解釈にもそういう所がありますね。アメリカのブラック・ミュージックが海を渡ってリバプールの港経由でイギリスのミュージシャンたちに愛され、そこからまた半周回って、日本に住む私たちを惹きつけてきた。考えてみるとそれもとても面白いことです。
 Satoruの解釈による「エルトン・ブルース」のソロ・ボーカルをフィーチャーして、今回もっともシンプルなスタイルで演奏しました。

4.When a Man Loves a Woman(邦題:男が女を愛する時)
ライブ後半のここから3曲は「お題」コーナー。今回のお題は、「女性に翻弄される男の歌」でした。まずはパーシー・スレッジ、1966年の超有名スタンダードから。ベース担当yoneのソウルフルなボーカルをフィーチャーしました。振られてしまっても熱い愛を歌い続ける男の歌。

5.She’s Always a Woman
ビリー・ジョエルの隠れた名曲のひとつ。1977年の名盤「ストレンジャー」より。悪女要素たっぷりの恋人のひどいところをブチブチ並べ立てながら、でも僕はそんな彼女が好き、というやや自虐的な内容の歌ですが、至高の美しさを持つメロディです。ここからSatoruはピアノを離れ、アコースティック・ギターに持ち替えての演奏です。

6.She’s a Woman
前曲とよく似たタイトル。ビートルズの1964年のナンバー1シングル「アイ・フィール・ファイン」のB面曲です。たぶん同じような悪女とつきあっている気配なのですが、大きな違いは男性本人は翻弄されていると思っていないところ。周りの人々から「おまえは彼女に遊ばれてる」と忠告されても「いやいやそんなことない。彼女は僕にぞっこんだから」「彼女は僕に何もくれないけど、愛をくれるんだ」と。ポール・マッカートニーらしい超ポジティブシンキングな男の歌。もしかしたら「遊ばれてるんじゃないの?」と突っ込む部分はジョン・レノンが書いたのかもしれません(笑)

7.Only the Good Die Young
最後もビリー・ジョエルの「ストレンジャー」から。大ヒット曲もグラミー賞受賞曲も入っているアルバムですが、そのどちらでもない2曲をピックアップしました。それでも名曲。このアルバムも捨て曲なしです。70年代中期の音楽界の豊作ぶりは本当に素晴らしいです。まさに百花繚乱。この時期のスティービー・ワンダーの仕事なども、今後取り上げていきたいと思っています。
最後はお祭り的にフロントの3人でボーカルを回す賑やかなシャッフルで演奏してみました。敬虔なカトリックの女の子を明るく口説きまくる歌。悪女とつきあうのに疲れてそうなった、というストーリーになりそうですが、口説くのに成功した、というオチは描かれていません。やけくそのように口説いてる曲調の歌なので、結局振られてまた悪女のところに舞い戻ってしまいそうです…。

こんな7曲を演奏しました。
選曲の原点回帰と共に、このメンバー構成のベーシックなバンドサウンドの方向性を見定めるというのがもうひとつのテーマでした。今回のスタイルを核にして、ここから枝葉のバリエーションを広げつつ、新しいオリジナル曲も詰めていきたいと思っています。
もし今回の演奏を楽しんでいただけたなら、次はよりグレードアップしたライブをやりますので、ぜひまた遊びに来て下さい。
今回、会場でお目にかかれなかった方も、もしこんな活動をしているバンドに興味を持ってくださったなら、次回はぜひお越しください。お待ちしています!