「Traveling Wilburys Collection」

ポール・サイモンのおまけＤＶＤを観た勢いで、
まだ観ていなかったトラベリング・ウィルベリーズの再発盤に付いていたDVDも観てしまいました。

トラヴェリング・ウィルベリーズ・コレクション

PV集だけだと思いこんでいたのですが、３０分ほどのバンドのドキュメンタリーがついていて、これがとてもよかった。
あの奇跡的なメンバー構成が「お互いが友人であることを全てにおいて優先できたことの成果」だというところに感銘を受けました。
録音風景にも、各々のお互いに対するリスペクトがとてもよくあらわれていて、とても暖かい気持ちになりました。

ビジネスを主眼にせずにこういうプロジェクトをおこすのは理想的ですが、
ともすれば甘くなってしまって、作品の追い込みが足りなくなったりしがちです。
でも、そういう結果にならなかったのは、彼らのプロ意識の高さなのかもしれません。
お互いへの尊敬が、お互いをがっかりさせたくないという気持ちから
バランスの保持だけでなく、レベルアップにまでつながった、ということだとしたら本当に理想的です。
しかも全員がそのプロセスを心から楽しんでいた。もう言うことはありません。

アマチュアバンドの活動は楽しくなければやる意味がないと思うし、
かといって、ライブをやったりオリジナルを作ったりする時に、
あんまりゆるんでしまって聴いてくれるお客さんにつまらないものを届けたくはない。
いつもそう思ってきたのですが、なかなかそううまくは行かず、
ここ数年は活動そのものが停滞気味でしたが、
とても良い助言をもらったような気がします。