大満足です。
すごかった。
ニフティのクイーン部屋が出来た頃に知ったバンドですから、
存在を認知してから10年以上の月日が経っていますが、
動くKWEENはNHKの「むしまるQ」の「ヘビメタ・スネーク」で観ていたくらい。
それだけにインパクトは本当に大きかったです。
噂で凄いとはずっと聞いていましたが、
最後のライブに間に合ってよかった。
あくまでも個人的な感想ですが、
今まで観たあらゆるコピーバンド(クイーンに限りません)の中で、
もっとも良かったと感じました。
プロがやったのも含めて、です。
特にフレディ役とロジャー役の演奏力の確かさと歌のうまさが際だっていました。
音楽は音楽としてモノマネですまさず、きちんと仕上げる。
でも、原曲に対するリスペクトも研究も十分なので、
そこから聞こえてくる音の方向性は紛れもなくクイーンのもの。
そして、日本語がひと言も出てこないMC。
様々な公演でのフレディ・マーキュリーのコメントをうまく組み合わせているだけでなく、
観客のつっこみにもフレディチックな英語で応えるフレキシビリティ。
人種以外では、唯一にして最大の違いであるフレディの体型(と髪型)も、
むしろ中途半端な違いでは無い故に完璧なパロディとなっていて、
このバンドの存在意義を高めていたと思います。
さらに、
本物のクイーンの日本公演を担当したという照明スタッフの素晴らしいライティング。
ディレイのタイミングなどもばっちり決まっているPA。
疑似体験としてはこれ以上のものは無いというのを見せていただきました。
私はクイーンの生はいわゆる「ライブ・キラーズ」のツアーの時の武道館しか行ってないのですが、
その時の心が十分蘇りました。
琴線触れまくり。
小学校1年生の娘が結構クイーンのPVにはまっていて、
しかも「むしまるQ」のファンだったので連れて行ってみました。
本人的には「Radio GA-GA」で、満員のお客さんと一緒に
両手を挙げて拍手のアクションができたのが感動だったようです。
確かに、この年齢でこの雰囲気を生体験できたのはとても貴重だったかも。
きっと10年くらい経ってから、記憶が混同して、本物のDVD観ながら
「私はクイーンのライブに行ったことがあるはずだ」とか言いだしそうな気がします。
そのくらい本物のクイーンを呼び覚ましてくれ、
しかもひとつのショーとして完成されたステージでした。
これが別の仕事を持っている人たちがその余暇でやってきたバンドとは……。
ただ、その事実が今回のステージをラストにしてしまったと知り、
アマチュアやセミプロのミュージシャンたちが進む音楽の道の険しさを改めて実感しています。
ちょうど自分自身のスタンスを見直しているところだったので、
その意味でもタイムリーなライブでした。