Babauoù in Private Notes

アマチュア音楽ユニット、Babauoùに所属するKunio (Josh) Yoshikawaの雑記帳です。 我々のFacebook "Babauoù Book”にもどうぞお越しください。

Beatles 214曲の時代


すみません。まだボックスセットちゃんと聴けてない……。
ドキュメンタリーもまだ観てないので、まずはそこからと思っています。


ところで、昨日とある場所で話題になったビートルズネタを。


ビートルズの現役時代の公式録音曲はずっと213曲と言われていたはずが、ある年代の人たちは214曲、と記憶している。
そして、今の表記は213曲(217テイク)。
ある年代に突如出現し、今また消えた1曲は……?


あらためて今回のボックスセットの曲数を数えなおしてみましたが、たしかに今は213曲。
4テイクの別バージョンは"Love Me Do" "Across the Universe" "Get Back" "Let It Be" です。
私自身がレコード時代から213曲というイメージがしっくりきていて、ここに無いもう1曲がどこかにあるとはとても思えません。


で、その席でも出ていたいくつかの意見のひとつですが、結論としてはこういうことかな、と。



「フォー・セール」収録の「カンサス・シティ」は、かつて"Kansas City"(lieber&Stoller)という1曲のクレジットでした。レコード時代はみんなこうなってます。
ところが、ある時(CD化の頃?)、リトル・リチャードが「後半部分は自分の作ったHey Hey Hey Heyなんだからちゃんとクレジットして印税払え!」と主張して、CD化の際にクレジットが改められ、2曲のメドレーと表記されるようになった。
これによって、213曲は、214曲と言われるようになった。


そして、現在。
たぶんトラックナンバーを切っていないという理由で、(あるいは213曲、と数えた時代が圧倒的に長いので)"Kansas City / Hey Hey Hey Hey"はクレジットこそされているものの1曲扱いに戻った。


真相はどうやらこういうことのような気がします。
これで腑に落ちるでしょうか。214曲時代のみなさん。


ちなみに、この2曲を最初にメドレーにした人は、他ならぬリトル・リチャードです。
ビートルズはそのバージョンのカバーをやった、ということになりますね。