Babauoù in Private Notes

アマチュア音楽ユニット、Babauoùに所属するKunio (Josh) Yoshikawaの雑記帳です。 我々のFacebook "Babauoù Book”にもどうぞお越しください。

Post-Beatlesのススメ3 "Some Time in New York City / The Beatles"


ビートルズ解散後のソロ活動期の曲を、もし彼らが解散していなかったら、という妄想テーマで並べてみたコンピレーションの第三弾です。自分なりのビートルズ観に従って、その頃彼らが何を考えていたか、どんな音楽をやろうとしていたか、ということを意識しながら選曲してみました。
これからソロ時代も聴いてみようと思う方のきっかけになれば幸いです。


3枚目は、ジョンのタイトルアルバムを意識した、主にジャーナリスティック・ビートルズの選曲です。
この頃の彼らは本当に社会の問題に敏感でした。


Some Time in New York City / The Beatles


1. Give Peace a Chance (short)
2. Give Ireland Back to the Irish
3. Bangla Desh
4. Working Class Hero
5. Wild Life
6. Instant Karma
7. Six O'Clock (extended version)


8. Too Many People
9. How Do You Sleep?
10. Isn't It a Pity (version two)
11. It's Johnny's Birthday
12. New York City
13. Happy Xmas / Give Peace a Chance (reprise)


(John=1,4,6,9,12,13 Paul=2,5,8 George=3,10,11 Ringo=7)


1972年春発表(のつもり)。
このテーマだとどうしてもジョン主導の内容になりますが、ポールやジョージの問題提起ソングの出来もかなり良いことに気付きます。
芸能欄は「ジョンとポール不仲説」を公開兄弟喧嘩で自らネタにしたという設定。それを見てがっかりのジョージ、という流れです。
喧嘩ソングの8,9は共に名曲です。10はバンドサウンドらしいVersion Twoをチョイス。
1と13はジョンの70年代のベストアルバム「Shaved Fish」に収録された編集バージョンで。
ちなみに13のラストでアドリブを歌っているのはスティービー・ワンダーです。


ジョンの同名ソロアルバムを聞くと、彼自身が後に反省しているようにジャーナリズムを優先しすぎて音楽が大事にされていない印象がありますが、選曲方針は変えなくてもポールとジョージの作品が入るだけで俄然音楽的に豊かになったのが印象的でした。ビートルズの振れ幅の広さということなのでしょうか。
リンゴだけは閑話休題という位置づけにしています。こういう硬いアルバムにこそリンゴの癒し効果が効くように思いました。"Six O'Clock"はポールがリンゴにプレゼントした傑作です。今回出番の少ないポールのアドリブがたっぷりフィーチャーされたロング・バージョンで。


タイトル部分のリンクはiTunesiMixへ。ほぼ全曲のさわりが聴けます。
ソースにしたアルバムは以下の9枚です。ビートルズボックスを聴き倒した方は、是非まだまだ名曲満載のビートル・ソロの道にも足を踏み入れてみてください。


ジョン・レノンの軌跡(紙ジャケット仕様)
ベスト・オブ・ジョージ・ハリスン
ウイングス・ワイルド・ライフ
ジョンの魂
グッドナイト・ウィーン(紙ジャケット仕様)
ラム(紙ジャケット仕様)
イマジン ?ミレニアム・エディション? ( リミックス&デジタル・リマスタリング盤 )
オール・シングス・マスト・パス ?ニュー・センチュリー・エディション?
サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ(紙ジャケット仕様)