Babauoù in Private Notes

アマチュア音楽ユニット、Babauoùに所属するKunio (Josh) Yoshikawaの雑記帳です。 我々のFacebook "Babauoù Book”にもどうぞお越しください。

ヴァニラ・スカイ


ついに観ました。DVDで。


キャメロン・クロウ監督は、音楽ライター出身だけあって、音楽の使い方、音楽的なアイディアのシナリオへの取り込み方がとても上手いですね。 彼の自伝的な映画「あの頃ペニーレインと」では、彼のルーツがとても興味深く描かれています。 この映画もちょっとおすすめです。


で、「ヴァニラ・スカイ」。 これも賛否両論のあった映画ですが、私はとても好きでした。 トム・クルーズもペネロペ・クルズもキャメロン・ディアスもとてもいい芝居をしていると思います。 彼らの演技が、どの場面でもリアリティを持っているので、現実と非現実の間を行き来するのも、混乱させられながらも、決して気持ち悪くはありませんでした。 どんどん自分の心の奥を覗いていく、という気分にトム・クルーズと一緒になっていきます。 ラストで、トムと共に心洗われる気分になれたのは、映画がうまく私を乗せてくれた、ということでしょう。 ラストは、私が大好きなハインラインの小説「夏への扉」を意識させてくれるものでした。 あの物語を知っている人なら、最後にトム・クルーズに声をかけたのが誰か、ということをきっと想像してしまうように思います。 


まだ観ていない人も多いと思うので、抽象的ですがこのあたりで。
「ヴァニラ・スカイ」も一見に値すると思います。
ポールの曲も映画の雰囲気をちゃんと助けていると思いました。


バニラ・スカイ [DVD]

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夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))

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