思ったよりもずっと良かったです。
チャン・ツィイーやミシェル・ヨー等、
日本人でない女優さん達が芸者をやっているのでかなり心配していましたが、
文化的誤解も最小限度で、むしろ日本文化への憧れが素直に出ていたと思いました。
文化的な壁を乗り越えようと最大限に努力しているのが伝わってきました。
準主役の渡辺謙さん、役所広司さんたちの協力もかなりあったのでしょう。
監督は「シカゴ」のロブ・マーシャル。
彼も評価がいろいろ分かれている監督ですが、
「自分の美学」が、しっかり貫かれているので、
それが作品の一貫性を生み出していたと思います。
振付師である彼が得意な踊りの場面はもちろん、
風景のとらえ方などもとても美しかった。
ロブ・マーシャルの最近の演出作品では、
トニー・ベネットのデュエット・アルバムの特集番組が素晴らしかったです。
作品の軸になるものへのリスペクトの深さが、
作品の質的な深さにつながる、ということを実感できます。
JOSH