Babauoù in Private Notes

アマチュア音楽ユニット、Babauoùに所属するKunio (Josh) Yoshikawaの雑記帳です。 我々のFacebook "Babauoù Book”にもどうぞお越しください。

「ハロー・ドーリー!」&「さくらん」

josh9092007-06-26



自分の仕事の準備に行き詰まって、「こういう時はインプットしよう!」と、本当はいけないのに数日前に買った「ハロー・ドーリー!」のDVDを観てしまいました。
たぶん今日は徹夜です……。


でも、インプットはやっぱり大事で、直接自分の今の仕事と関係ないものでも勉強になります。
じっくり感想を書く時間はないのでとりあえずメモだけ。


「ハロー・ドーリー!」は、1969年のハリウッド・ミュージカル映画
バーブラ・ストライサンドルイ・アームストロングがデュエットするサントラ盤のシングルを
中学校の時に買ったのですが、そのシングルをすり切れるほど聴いたにも関わらず、
肝心の映画を観ていませんでした。


このサントラ盤以外に、「ハロー・ドーリー!」と言えば、
1964年にビートルズの「抱きしめたい」を全米ナンバー1から落とした
ルイ・アームストロングの史上最年長ナンバー1シングルとしても有名ですね。


ブロードウェイの舞台の情報を知らないのですが、
ルイは舞台に参加したこともあるのでしょうか。
無いとすれば、このナンバー1シングルがあったので、
映画にゲスト出演したといういきさつなのかも知れません。


「おかえりドーリー!懐かしい場所へ」「私はもうどこにも行かないわ」
という歌詞の意味が映画を観ないと全然わからないのですが、
今日30年のひっかかりが氷解しました。


ルイとバーブラのかけあいはやっぱり素晴らしくて、
泣くところではないんですが、思わずジーンとしてしまいました。
技を極めた人たちのパフォーマンスにはやっぱり特別な魅力があります。


主題曲が素晴らしすぎて、他の曲がどうしても見劣り(聴き劣り)するのが弱点でした。
他の曲たちも決してそんなにダメではないのでちょっと可哀想です。
でも、それだけにクライマックスでバーブラが主題歌を歌いだした時には本当にゾクゾクしました。


「さくらん」


これは2ヶ月くらい前に観て、すぐに感想を書こうと思っていたのですが、
書きそびれていました。


ほとんどホットな感想は忘れてしまったので、これも項目だけ。当日手帳にメモしてあったことの写しです。


土屋アンナは決して上手ではないけれど味がある。
 時々見せる表情や話し方に全盛時代の左幸子を感じた。他にはいない個性。
安藤政信は成長著しい。映画に出るたびに幅を増しているみたい。今後に期待。
・そのひと言はいらない、と思うセリフが散見された。
 原作を読んでみたら、そういうセリフはたいてい原作にあった。
 原作では重要な役割を果たしていたので、台本に入れたかった気持ちは理解できた。
 だが、静止画では描けない部分が映像では描けるので、結果としていらなくなるセリフというのがある。
 それを思い切って落とした方が、キレが良くなったのではないか。
蜷川実花は初監督で力が入りすぎたかも。セリフのこともそうだが、
 色を綺麗にしようとしているのに、明かりが十分それに応えていない。
 本来の仕事といちばん重なる部分のはずなので少々気になる。
 気負いが裏目に出たところがあったかも。
・いちばん惜しいと感じたのは椎名林檎の音楽の活かし方。
 林檎自身のPVのビジュアルインパクトを意識しているように見えるのだが、
 だとするとかなり弱い。もちろんPVと同じ密度にするわけにはいかないのはわかるので、
 いっそ椎名林檎のビジュアルを連想させない意識が必要だったのでは?
・映画全体の余韻はとても良かった。志は感じられたので次回作に期待。


どうしても気になるところを書いてしまうのと、
期待が大きかったので、ちょっと厳しめなメモですが、
決して嫌いな映画ではありませんでした。